Recipro engine
                                                




自作水平対向2気筒4サイクルグロ−エンジン(未完成)

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私の旋盤への出会いは23年程前になります、知人よりEMA UNIMAT SL旋盤をゆずり受けました(上の写真右下を参照下さい)、この旋盤はアタッチメントによりミ−リング作業及びネジ切り作業が可能です、但し小型の為大きな材料加工にはむきません。
購入してから8年程はラジコン飛行機の個人的専用パ−ツ作りに使用し、小型旋盤の操作加工方法及び機械の特性も解ってきました、そんなある日この旋盤でも模型エンジンができるのではと思いつき題材として難易度の高い水平対向2気筒4サイクルエンジンを選択しました、この事はEMA UNIMAT SL旋盤への兆戦でもありました。
仕事柄、実車のエンジン構造作動については理解しておりますのでその知識を生かし今から15年程前に設計及び製作を開始しました。
当時は仕事の関係で中々作業する時間が無くほとんどが徹夜作業になった事を記憶しております、半年後9割程は完成しましたが事情により一旦作業は中止し今日にいたっております、作業を再開し完成させたいと思っております。
当時使用していたEMA UNIMAT SL旋盤は他の機械に転用し現在は使用しておりません。

1、エンジン仕様
      エンジン種類
排気量    
ボア−    
ストロ−ク  
燃料      
エンジン全長
エンジン全幅
予定重量
使用プロペラ
予定回転数
水平対向2気筒4サイクルグロ−エンジン
8.2cc (グロ−エンジン換算 50サイズ)
18mm
16mm
グロ−燃料
110mm(ラジアルマウント含み)
150mm
現在の重量は570g 完成後は推定610g(ラジアルマウント含み)
11×7
3000rpm〜7500rpm

2、設計方針 


・ラジコン飛行機に搭載し使用できる軽量エンジンである事。
水平対向2気筒4サイクル(ボクサ−タイプ)
・エンジンの排気量は機械加工のできる大きさとして50(8.2cc)サイズ。
・キャブレ−タ−は混合気のバランスを考慮しツインキャブレ−タ−方式。
・最低でも30フライト(運転時間約5時間)は分解整備をしなくても使える事

3、エンジン部品

ロッカ−カバ−、プッシュロッド、片側コンロッドが未完成です

クランクシャフト関係 シリンダ−関係
クランクシャフトは分割圧入式で製作、クランクシャフト支持は中央がベアリング(12mm×28mm)支持、両端はメタル支持となっております。 シリンダ−はスチ−ルのスリ−ブ式、ピストンはスチ−ルのラップタイプになります。
右側コンロッドは加工途中です。


シリンダ−ヘッド関係 カムシャフト関係
吸入、排気の効率を図るためクロスフロ−タイプに近い配列のヘッドです。 カムシャフトにつきましてはOS製を改造、カムギヤ−連結の為シャフトを延長しています、両端はベアリング支持(5mm×10mm)


カムシャフト駆動関係 キャブレ−タ−関係
駆動系のギヤ−は耐摩耗性を考慮しスチ−ル製を採用、クランク軸とカムシャフト軸間にはアイドルギャ−を配置。 各気筒の混合気のバラツキを考えツインキャブレ−タスロットルバルブ方式を採用、燃料調整用ニ−ドルバルブはギヤ−ケ−スに配置


ギヤ−ケ−ス、エンジンマウント 全ガスケット
左がギヤ−ケ−ス、右側がラジアル方式のエンジンマウントで飛行機の防火壁に直接取り付けが可能。
極力オイル漏れを避ける為、面での接合部にはすべてガスケットを挿入。