Jetエンジン製作記 18万回転への兆戦 !
                                                 



JETエンジン製作の動機


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エンジンテスト風景ビデオあります エンジンテストビデオは こちら


私は内燃機関(ピストンエンジン)及びJETエンジンには非常に興味があり、エンジン回転中の音についてはなおさらです、昔から実機のJETエンジン音(エンジン始動を含む)は特に好きで各地の航空際に見学に出かけました。

今から数十年前、ラジコン技術誌に海外で模型JETエンジンが開発され市販されるとの記事がありましたが、ラジコン模型用のJETエンジンなどできるわけが無いと思っておりました。
ある年、群馬で開催されたラジコン航空ペ−ジェントを見学に行きましたところ模型JETエンジンを搭載のラジコン機を見る事ができ飛行中の音には感激しました、但しエンジン始動する為の始動装置及び着陸後の火災等も見ることになり現状完成されたエンジンではなく開発途上のエンジンで有ると私なりには解釈しました。
後で上記のエンジン装置について調べてみたところ国産メ−カ−が開発した事、エンジン始動には圧搾空気(スキュ-バ-ダイビング用の高圧容器が必要)、燃料についてはプロパンガスを使うということがわかりました、この事から一般の人が扱えるものでは無いと思いました。

数年後に再度航空ペ−ジェントを見学に行きました所、あるメ−カ−の展示ブ−スでJETエンジンを搭載したラジコン機のエンジン始動及び停止のデモ(送信機からのコントロ−ルのみ)を行っておりましたそのデモを見て私は衝撃を受けました、自分の思い描いていたほぼ理想的な模型JETエンジンが出現した事です、繰り返しデモを見学しました。

後日クラブのJETエンジンに興味のあるK氏にその話をしをしました、数ヶ月後そのK氏からJETエンジンを購入するので販売代理店へ一緒に来てくれとの話が有り同行、代理店にてエンジンの構造、取り扱い及び注意事項について実地で説明を受けました、送信機でエンジン始動、回転の制御、エンジン停止を体感でき感動しました、帰路にK氏よりJETエンジンを搭載できる飛行機の製作依頼を受けました。
数ヵ月後、飛行機が完成し初飛行を行い成功、機体の調整も済み当日は合計3回飛行を行いましたが身近で見るJETエンジン搭載機の飛行は音スピ−ドともに見ている人に大きな感動を与えました。

搭載エンジン

    RAM500

   エンジンデ−タ−

直径89mm(3.5)
全長:178mm(7) 
重量:680g
推力:5kg130000rpm
潤滑方法:混合燃料
消費燃料160cc/min@MAX
排気温度550℃@MAXrpm

その後、K氏は他メ−カ−のJETエンジンを2基購入、K氏のJETエンジンのメカニックとしてトラブル等にも対応してきました、自分でエンジンを購入しなくても身近でエンジンの構造、作動及び問題点をつかむ事ができました。 K氏に感謝

問題点として離陸(滑走路 全長120M)は大丈夫ですが、JETエンジンの特性として減速するまでには時間がかかり着陸にはかなり神経を使う事(対策として着陸進入時エンジンカットにて着陸)又、飛行中の全開パワ−は強力で飛行スピ−ドが早すぎる等が有ります、ワンサイズ小型のJETエンジンが有ればと思っておりました。

上記の事からラジコン飛行機に搭載できる小型JETエンジン(最大推力3kg)が自作(国内で簡単に手に入る材料・部品及び自分の持っている機械のみによる加工)できないかと日々考えました、超高速回転(15万回転以上)及び高温(燃焼温度1000度以上)の世界で素人には禁断の領域だと思っておりますが自作したい気持ちがおさまりませんでした、3年程前に1号機の設計を開始し試作、改良型の2号機製作にいたりました。

現状、未完成の状況でありますが2年間の試作を振り返る意味を含め、模型JETエンジンの構造・作動及び製作記を記述しました、すこしでも皆様の参考になればと思います。

尚、内容につきましては独断と偏見の部分が多々有り間違いも有ると思います、その節はご批判等頂ければと思います。