Recipro engine
                                                




汎用2サイクルガソリンエンジン改造の紹介


6年程前よりラジコン飛行機に汎用ガソリンエンジン(30ccクラス)を搭載し飛行を楽しんでいます。
ガソリンエンジンの長所は、燃費が良くコストが安い、グロ-エンジンのように大量にオイルを排出せず機体の汚れが少ない(手も汚れない)、エンジン始動時プラグへの通電がいらない、エンジンスト−ルが少ない等色々あります。
短所としては同排気量のグロ−エンジンに比較し重量が有る、パワ-が落ちる、ガソリン燃料の危険性等が有りますが、ガソリンエンジンには魅力があります。
私の使用しているエンジンは不要になった動力用(カ−ト用)、草刈機のエンジンをラジコン飛行機に使えるよう改造したものです(市販されているラジコン用ガソリンエンジンに比べ若干パワ−は低いと思います)
長所として燃費が良い事があります経験上30ccのガソリンエンジンで13分程の飛行をした場合、燃料消費量は150cc前後ですグロ−燃料と金額換算した場合は数分の一となります。
発煙飛行についてもガソリンエンジンは排気温度が高い為、安価な軽油でも充分にスモ−ク飛行が可能です又私はクランクケ−スの圧力をチェックバルブ及び圧力カットバルブを介し発煙用タンクへ圧力をかける方法を採用しています、尚圧力カットバルブは無線機の空きチャンネルを使いサ−ボモ−タ−で制御します。
エンジンの耐久性については模型エンジンと比較できない程耐久性が有り、正しい使い方をすれば一生使えるのではないでしょうか。


汎用ガソリンエンジン1号機

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6年程前に格安で購入した新品のタス30ccエンジン(おそらくカ−ト用エンジン)です、
購入当時のエンジンの姿は、エンジン周りには冷却装置一式(空冷)、動力伝達クラッチ(遠心式)、点火装置(マグネット方式)、燃料装置(2Lの燃料タンク、フロ−ト式のキャブレ−タ−)、排気装置、始動装置(ロ−プ方式)等が装備され全重量は5kg程になっていたと思います。
ラジコン飛行機仕様への改造ポイントは軽量化を図る事、プロペラが装着できる構造にする事です。
キャブレ−タ−をウエブラ60グロエンジン用を使用しましたが、調整がシビアでエンジン回転全域で安定した回転をだす事は至難の業でした、後にガソリンエンジン専用のワ−ルブロ−キャブレ−タ−に変更しました。

1号エンジン改造後の仕様

エンジン重量 1.5Kg(マフラー、キャブレ−タ−含む)
点火方式 無接点アンプ方式(点火信号は磁気センサ−、アンプはCH社製)
キャブレ−タ− ウエブラ60グロエンジン用を使用 (後に変更しました)
マフラ− OS MAX-BGX-1用を使用
燃料 無鉛レギュラ−ガソリン オイル混合比 30:1
使用プロペラ APC16×8 
エンジン回転数 1500rpm〜7200rpm




汎用ガソリンエンジン2号機


こちらのエンジンは30cc草刈機用で不要になった物を頂いたエンジンです(エンジンメ−カ−は不明です)
エンジンを分解しシリンダ−関係を調べましたがほとんど磨耗しておりませんでした、この状態ならばラジコン飛行機に使えると判断し、例のごとく草刈機を完全に分解しエンジンの不要部分は撤去しました。
汎用エンジンとしては珍しく通常は吸入のタイミングはピストンにより制御(ピストンバルブ方式)されるのですが、バックプレ−トにセットされたリ−ドバルブによる方式となっておりました。
但し、バックプレ−トはプラスチックの成型品で多少歪みが有りそのままでは使えないと判断しアルミ(A2017)材で新たに作成、合わせてプロペラが装着できる構造にアルミ(A2017)材にてドライブワッシャ−及びスピンナ−を製作。
写真を見ていただければ解ると思いますが、リヤ−キャブ及び後方排気となっており非常にコンパクトで軽量エンジンですエンジン性能は上記のエンジンを上回ります。

2号エンジン改造後の仕様

エンジン重量 1.2Kg(マフラー、キャブレ−タ−含む)
点火方式 無接点アンプ方式(点火信号は磁気センサ−、アンプはCH社製)
プラグ プラグアダプタ-により1/4インチ(6.4mm)サイズに変更
キャブレ−タ− ワ−ルブロ−キャブレ−タ−
マフラ− 草刈機用のマフラ− (排気口は2ヶ所に改造)
燃料 無鉛レギュラ−ガソリン オイル混合比 30:1
使用プロペラ APC16×8 
エンジン回転数 1400rpm〜8200rpm

2号エンジン搭載機



汎用ガソリンエンジン3号機(現在改造中)


こちらのエンジンはラジコン飛行機専用のクワドラガソリンエンジン(46cc)です、クラブの方から頂いたものです(飛行回数は数回でほぼ新品です)。
本来はマグネット点火方式ですが無接点アンプ方式に変更及びフロント側のスタイルがフライホイ−ル及びピックアップコイルを外した事により寂しい感じになりましたので多少アレンジしてあります。
リヤ−側のエンジンマウントはアルミ鋳物で重量が有る為プレ−ト方式にする予定です。
このエンジンは古典機アルバトロス(翼長2.2mの複葉機)に搭載する予定で現在改造中です
エンジン性能目標はサイズ21×6プロペラを6500rpm位で回せればと思っております。

3号エンジン搭載予定機 (完成時のイメ−ジ写真)